今日のこと

朝、曇り空から晴れ間がのぞく。
KさんとSKさんはデータセンターでSystemRescueCDを使ったバックアップ作業。オフィスを空にするわけにいかないので、一人留守番をする。Kさんから電話が来る。なにやらとてもあせっているようで、会話にならない。とりあえずうるさいマシンルームから出てもらう。/dev/sdaが見つからないので作業ができないとのこと。/dev/ccissというディレクトリーがないか確認してもらうことにして電話を切った。しばらくして、SKさんから電話が来る。/dev/cciss/c0d0というファイルはあるとのこと。それが/dev/sdaの代わりなのでそのディスクをバックアップするようにとお願いする。ccissとhpsaドライバーはどっちが読み込まれるのかわからないのでちょっと困る。
しばらくしてまた電話。こんどはKさんから。CDからブートしようとするとエラーメッセージが出て先に進めないとのこと。エラーメッセージをメモしてファイルサーバーに置いてもらうことにして時間を稼ぐ。SKさんとKさんで切り分けた結果、CDの焼きミスであるようなことがわかった。持ち込んだCD4枚のうち、3枚がブート不可能であるそうな。すげー打率だなと思った。複数のサーバーで並列作業をするためにCDを4枚持ち込んだのに、1枚のCDでは1台ずつしか作業ができない。SKさんにはオフィスに戻ってきてもらい、CDを焼き直して明日リトライしてもらうことにする。
未再生が溜まっている「町山智浩アメリカ映画特電」というポッドキャストを昼休みに聞く。インセプションと設定が似ている映画の元ネタがビオイ=カサーレスの「モレルの発明」である、というお話。ビオイ=カサーレスは、だいたい「ボルヘスと仲のいい人」という記憶のされ方をしている。手元にあるビオイ=カサーレスの本も「ドン・イシドリ・パロディ 六つの難事件」という、ボルヘスと共著の本だった。ボルヘスはアルゼンチンというか、中南米の作家では日本で一番有名なんじゃなかろうかとも思うけれど、なんで有名なんだろうかとこの人の作文を読むたびに思う。アルゼンチンときいてまっさきに思い出すのは「火星人メルカーノ」というアニメだ。このアニメが作られた当時、アルゼンチンの経済はかなりヒドいことになっており、アルゼンチンの社会はかなりギスギスした感じになっていたという。で、そういう感じが描写されていていいかもしれない、なんてことを思いメルカーノのDVDを買った。とてもつまらなくてギスギスした気持ちになった。政治経済社会情勢思想等々をアニメを観る動機にしてはいけないということを、自分の身とクレジットカードを持って学んだ。アニメをみるときに考えることなんて「おっぱいおっぱい」くらいでちょうどいい、なんて当時考えたなあと思いながら今日もアニメをみる。